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シニア恋愛事情/オランダ

今年61歳になる友達♂に彼女が出来ました。
彼を知った後5年間で二人目の彼女となリマス。

彼はとてもカッコいい。白髪だけど肩より長い長髪にしていて少し天然パーマのかかった髪はポニーテールにすると毛先がくるくるとまとまり、女性なら誰でも羨むような名古屋巻きのような素敵なヘアーの持ち主。それは目につくたびに三つ組をしたり、編み込みをしたりと、いつも私のおもちゃになっている。そしてそれを黙ってさせてくれる大人な彼=BRT(ベーコーンレタスバーガーではないけれど彼の名前の大文字だけ取るとこうなる。ので面白いなと思ってww)

BRTは奥さんと離婚して何年になるんだろう・・。知り合った時にはすでに独身で、毎週末彼に呼び出されて皆んなと一緒にバーをはしごしておりました。だけども、集合場所で彼に会って1〜2時間話すと、彼は決まって女性に捕まり、そこからいろんな女性とのはしご飲みが始まり、私たちのところに戻ってくることはないくらい、彼はその見た目と性格ゆえ、超モテモテだったのです。

去年、ご長男さんの孫が生まれ、ハッピーが頂点に達したよと目を細めていたっけ。そんな彼。3年前に出来た10歳年下の彼女とは半年しか持ちませんでした。せっかく仲良くなった彼女と私は普通のお友達にはなってたので少し寂しい思いをしていてしばらく経った頃、彼が話してくれた別れた理由は、

「束縛が嫌いなんだ。僕。」

え?そんなにすごかった?と聞くと、普通の女性なら望みそうな時間の過ごし方だったけれど、BRTは

「スティッキーなのは苦手だし」

うーん。恋愛の始まった頃でもそうならば、ゆくゆくはもっと無理かもね。彼の女性との距離感を理解してくれる女性と巡り会えればいいなあと思いながら、相変わらず、週末のバーでの飲み会を過ごしておりましたわけです。


彼を側から見ていると、やんちゃな男の子に見えなくもなく。いつも2〜3人の女性に囲まれ、奢り奢られ。抱き合い。キスをし。ビール溢れてるよ。いっぱい。も〜。って飲み出したら5〜6時間平気で飲んでる彼を気にしながら先に帰宅をする週末が続いてて。それはもう何かしら、彼にとっても私たちにとってもルーチンみたいな光景に思えてましたっけ。


そしてつい最近。そんな彼に新しい彼女が出来たとメッセが飛んできました。おおついに。良かった。でも・・・彼の周りにいた女性達の中の一人かな・・・。想像しては見るけれど全く誰なのかわからないし・・・あの取り巻き達の中からは選んで欲しくないなあと思わなくもない自分がおりました。

BRTはいつもきちんとした身なりで飲みにきているんだけど、その周りにいる女性達のお洋服、メイクアップ、髪型、話し方。が気になってたんですね。一言で言うと勇気があられる方が多いようで・・。3段腹を全く気にしないでぴっちりしたミニのワンピース。くしゃくしゃで泥に汚れたヒールのブーツ。なので、大柄な女性が多いオランダ人。男性より背が高くなってる方多数。鳥の巣のようなブロンズヘア。目の周りはぐるぐるアイラインの黒で囲んであって、つけまつげ。お肌は日焼けサロンで焼きすぎたのねと思うくらい、黒く、シワシワだったりして。とにかく、少し浮いてる彼女達にモテてるように見えてたんですね。それはきっとBRTが優しくて誰のことも拒まないからかもだけど。


でもまあ。いっか。好きになったらそんなこと関係ないし。


新しい彼女が出来てからと言うもの、BRTはめっきり、毎週末の飲みルーチンをしなくなりました。彼からのお誘いがきっぱりなくなってしまったのございます。


これには少し不思議な気持ちがしました。だって前の彼女の時は、彼女がいても僕は飲みに行きたいんだ。それが僕の人生の楽しみ方なんだ。束縛なんて嫌だ!

って言っていたのに・・・。
BRTは週末、彼女の家か自分の家で過ごすことが多くなり、趣味であるウインドサーフィンやサイクリングで休みの日は過ごしているといいます。


仲良いじゃん。ほんっと良かったねとメッセを送りました。


老後を考えると、この国でも皆が「一人でいてはダメなんだよ」と死別でも離別でも男女ともに、パートナーを真剣に探していらっしゃる方がとても多いと思います。

前にも書いたけれど、真剣な交際相手を求める「出会い系サイト」もたくさんあります。そしてそこで出会って結婚される方もとても多いです。


日本では、再婚にあたり、財産分与のことなどで、子供さん達が大反対をする。と言う事をよく耳にしますが、オランダでは、再婚、初婚に関わらず、結婚前に二人で取り決めをし、「離婚時には財産はお互い与えません。」と弁護士さんに証明書を書いてもらう方も多いようです。

その理由の一つに、男女の収入の差があまり無いことがあるかもですが。私の周りには、女性でも自宅を所有してある方はとても多いように見受けます。と言うことは、女性も住む家さえあれば、あとは手厚い社会福祉国家。ご主人の遺産をあてにしなくとも老後は心配なく過ごせるからかもしれません。


オランダでは、年齢を重ねても、カップルでどこにでも出かける方がととても多いと思います。手を繋いである方もとても多いです。離婚や死別などを経験してもなお、やはりパートナーは欲しいと思われる方が多いのも、一人で孤独な老後を過ごしたくないからという理由からかもしれません。




 BRTに紹介された彼女は、彼の周りにいつもいた女性達とは全く違い、笑顔がとても美しい化粧っ気のない素敵な女性でした。お酒に飲まれることもありませんでした。彼が毎週末、飲み歩かなくていいようになった事がとても嬉しい今年の春です。



たまには飲みに行こうね。とメッセを送りました。














by jelize-rose | 2019-04-06 22:53 | ■ネーデルラント生 活

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by Mamico Jelize Rose
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