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スターターというお食事ルール

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夜ご飯に行くと、メニューとにらめっこ。英語のメニューが有る時は有難いけれど、それでも、材料の全てと調理法を細かに説明してあるのを一つ一つ理解しながら皆と同じ所要時間で決めねばならないのはサバイバル感大なのは否めません。いつも選ぶのが最後になってしまって、皆がオーダー終わってるんだから早く決めないと迷惑をかけてしまうと焦る焦る。

というわけで、レストランに行くと必ず聞かれます。

「スターターは何にする?」

オランダに来た頃、非常に難解だったのがスターター。なんのことはない、前菜なんだけど、日本での食生活において、こんなの前菜?的なメニューがスターターの所に並んでいて、「スターター」という言葉を聞くたびに私の思考回路はロックされておりましたっけ。

夕刻、飛び込みでレストランに入るとまず聞かれます。「夕飯?それともドリンクだけ?」「夕飯お願いします」案内係さんに告げると席に案内されます。席に着くとレストランによっては飲み物をオーダした直後、パンのバスケットを置いていかれることがあったりします。それなのに更にパンがサーブされた事がありまして、

「さっきのとは別?これはメインのセット?それともおかわりした?」


と純粋に疑問を投げかけますと、なんとそれはDがスタータに選んだパンだったりしまして。パンって前菜??と言う固定観念で縛られている私が変なのかな。

だがしかしこのパンはパンで、お料理がサーブされるのを待つ間(結構時間かかります)皆と会話している時等、つまむのにちょうどいいかもしれない。そう”お通し”みたいなね。お腹が減っている時は確かにありがたいシステムでもあります。手が進んでほら・・メインが来る頃にはすっかり満腹なんてこともあるのでどちらかと言えば私にはありがた迷惑的な・・なんてね。じゃあ食べなきゃいいのにww

そもそも。レストランで食事をする時には、必ずスタータをオーダしなくてはいけないみたいなルールなのかなといつの頃からか疑問に思い始めたんですね。

そして、スターターと書いてあるにもかかわらず、日本では普通にメインというか、その量の多さに、オーダーする「おかず」的なそれにしか思えないような、私の「前菜」の概念からは大きく外れた物を目の前に、とてもとても戸惑ってしまう事が何度もありまして。

「入らないよ。スタータの後にメインなんて。次回からは気をつけよう。」

そう固く自分に誓うわけです。ところが、こちらのしきたりでしょうか・・スタータだけでメインを要らないと言うと怪訝な顔をされた事も多々ございます。すると、Dが申し訳なさそうに店員様にスタータが不要な理由を言い訳してくれるのでございます。それはそれでいつも超恐縮してしまうんですけれども。入らないものは入らない。

そして、そうかと思えば、「そうね私はメインだけでいいの。」そう決心した事を簡単に忘れてはまたレストランの席に着き、メニューページの最初に登場するスタータのメニュー解読に勤しむ訳です。

なんておバカなの

というわけで、私がこの日もいつものように決心を軽く忘れ、スターターにオーダしたの上の写真のはサラダ。ご覧のように「サラダ」であるのに、私の日本での食事の量からすると、

「これでメインで全然オッケ。完結。」

ってな量。と充実した内容。お野菜の上にはかなり大きめな鮭のムニエル。スライサーで削ったパルミジャーノレッジャーノが乗っていて、この日もやはり前菜がサーブされたのを一目見て、とても後悔しましたっけ。

「ああ・・忘れてた・・。
 
 私、このサラダで十分だわ・・・」

と思いながら撮った一枚。

その後、無理やりメインディナーを頂き(だから太るのよ)、デザート、コーヒーと続きディナーはお開きとなリマス。ざっと3時間コース

なのがオランダ流。(フランスでもイタリアでもドイツでもロンドンでも・・ですけれど。)

これら欧州のレストランって、ディナー時はお客さんが1回転しかしないんじゃないかな。なので人気のレストランは予約がお約束。一度埋まってしまった席は9時過ぎまで空かないし、その時間はもうディナーの時間ではなくなっているので、夕飯時に満席と言われたら、空席になるのを待つのではなく、他のレストランを当たることになります。

そして不思議に思ってたオランダや欧州のレストランのテーブルの狭さ。スタバくらいのテーブルの広さのところがとて多いように見受けます。そしてお隣とのテーブルとの異常な近さ。会話も食べていらっしゃるものも全部筒抜け。丸見え。なんなら、両隣の方と日本じゃ同席レベルの雰囲気の中で3時間過ごすのでございます。

その謎が少し解りかけたような気もいたします。回転率が上がらないので、店内に小さなテーブルを沢山置いて1回転でより多くのお客さんを収容して売り上げを増やすためかも。いえ・・鶏が先か卵が先か・・。沢山お客さんを入れようと座席数を増やした結果、テーブルは狭くなり、一度にたくさんのお料理をオーダしてもテーブルには並べられない。なのでコース形式が主流なのか・・・。

この日のレストランは集った8人での大テーブルだったので、上の謎は当てはまらないけれど。

そんな文化の違い?をテーブルの小ささとお隣との密接感で感じてしまったりするオランダのレストラン。美味しくなかったことは1度くらいで、不味いと評判のオランダのカフェレストランや、レストランでいただくフレンチやイタリアン系、ダッチの伝統料理はほんっとに美味しい。

この日のディナーは飲み物込みで二人分で


90ユーロ1(万円)くらい。異常に高い税金も含まれておりますが。





オランダ料理文化地位向上委員会












by jelize-rose | 2017-08-10 12:38 | ┝・不味くないヨーロッパご飯

日々の雑記と覚書


by Mamico Jelize Rose
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