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又一族のありがたさ/オランダ

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バドミントンクラブのお姉様方・この日(七月の初旬)は、
この体育館使用最終日この日を境にオランダ南部は夏休みに入った
というわけで、孫ちゃん達の子守に忙しいのと欠席者多し。
九月の新学期からは新しいモダンな体育館で練習が始まるので記念写真



こちら(北ブラバント)で参加しているサークルというか
立派な歴史あるバドミントンのクラブのお昼の部のシニアクラスに通い出して5ヶ月になる。

きっかけはこのクラブの委員長さんと、車で20分ほど走った街のカフェバーで
偶然隣席になって知り合った時お互いの身の上を話す時にお隣町に住んであることにお互い驚き
そして彼女がバトミントンクラブの委員長をしていることを聞いた

「近いんだからクラブに遊びにおいで」

と言われるがまま、三日後の、クラブの日に見学に行ったのが始まり

何がすごいって、皆さん殆どが60オーバーなのに跳躍力、ふくらはぎの筋肉、
右往左往させられて決められてしまうトリッキーなサーブ。

ウオーミングアップだけでも、汗が吹き出し、息が上がって、
次の試合は参加できないというのは一番若い私だけという情けなさというか
彼女たち、本当にすごいのだ



最初の頃、誘っていただいた委員長さんが手厚く面倒を見てくださったことが、
心に大きな楔を残してしまったし、大きな悩みにもなった

私を気にかけてるせいで彼女はゲームの集中できないので来ていないはずだ

それにペアでやるゲームとなると、私は足を確実に引っ張っている。
ラリーすら緊張して上手くいかないこともある
私が参加したゲームは、私のその下手さ故に私の参加したチームが高い確率で負ける

それが気の毒で、落ち込み、1試合が終わると3試合ほど、「疲れたので」とやり過ごす
が、それはそれで、委員長さんに気をかけてしまわせる


やはり、委員長さんに言われるがままに言葉に甘えて、参加したのは間違いだった。
悪かった。辞めようと思ったが

委員長さん=トゥルースが、試合後の休憩のたびに私の横にやってきては、


「次はペアよ。やれるでしょ」

「来週もくるよね」

「疲れてない?お水持ってきてないの?」

と言っては、会場にあるキッチンまで行って、コップにお水を注いで持ってきてくれる


何が悪いわけでもない、時々襲われる得体の知れない
「この国にいてもなんだか一人」的な焦燥感に押し潰されそうになる私の乾いた心に、
彼女は容赦無く豊かな溢れる泉の水のように入り込んできた

止まらなくなりそうな溢れ出る涙

だがしかし、彼女のこの優しさに甘えていいのか
2回目のクラスまで葛藤も大きくなってったけれど
どうやってやはり参加は辞めておきますと言おうかと3回目の参加の時

靴を履き替え重たい腰をやっとあげ、
既に皆が練習を始めている明るく眩しいコートの入り口に入るか入らないかで
トゥルースが声をかけてきた


「はーい Mamiko!!! 待ってたわよ〜」


涙がまた出そうになるのを必死でこらえた


「やはり下手すぎて迷惑がかかるので参加はやめようと思う」

と伝えると、

トゥルースは、にっこり笑い、

「私達も「初めて」の時期があって、その時に、経験者にバドミントンの楽しさを教えてもらったも のよ

 そんなこと気にしない気にしない。さあほら、次は私と組むからね〜。」

と、肩をポンポン。


彼女の笑顔。心遣い。
彼女は又私の心を強く揺さぶった。

彼女は補聴器をつけていて、彼女に話しかける時、彼女の方向をきちんと向いて、顔を見ながら話をせねば、彼女には話の理解ができないはずなのに

私が言いたいことを、全部言わずしても、オランダ語でなくても彼女は私の気持ちを察してくれるのだ。

淡いブルーの瞳で、じっと見つめながら大丈夫だからと何度もウインクをしてくれた優しいトゥルース



その時何かが私の中で動いたような気がした


「参加させてもらおう。彼女の優しさにもう少しだけ甘えさせてもらってみよう」



最初のころ、彼女以外の他のクラブのメンバーといえば、遠巻きに私を見ている感じで


彼女らから、

「Mamiko! 次は私とペアよ!」

と言ってもらえるようになるのに1ヶ月ほどかかったけれど


食事会やお茶会にも参加させてもらえるようになった



異国の地でこの又一族とでも言おうか、素敵な素敵なお姉さま方のクラブのお仲間に入れさせていただいて1週間にメリハリもついてきた。とてもとてもありがたいことと思っている


みんなあったかい。


大好きだ〜〜〜〜〜〜〜!!!











オランダ地位向上委員会












by jelize-rose | 2017-08-03 07:10 | ■ネーデルランド 生 活

日々の雑記と覚書


by Mamico Jelize Rose
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